歯のマメ知識

2018年10月19日

歯ぎしりとくいしばり

現代はストレス社会と言われています。そのせいか、無意識のうちに歯を食いしばってしまうことが多くなったように思います。

ずっと歯を食いしばっている状態をクレンチング、かちかちと連続的に噛んでいる場合をタッピングと呼んでいます。就寝中の歯ぎしりもくいしばりの一つでそれらを総称してブラキシズムといいます。
ブラキシズムがもたらす影響は次のようなものです。

・歯がすり減る(噛み合わせが悪くなる)
・歯の動揺(ぐらぐらすること)を誘って痛みが出る
・歯周病菌が増殖する隙間を作ることになる
・歯が折れる
・顎関節症の症状が出る

歯には食事するときにも大きな力がかかっていますが、歯ぎしりやくいしばりにはその数倍もの力がかかるといわれています。就寝中の歯ぎしりやくいしばりも大きなダメージを与えていることでしょう。

では、就寝中のブラキシズムをどうやって防ぐのでしょうか。
次のような方法が考えられます。

・寝るときはなるべく上向きにして、内蔵に偏った力をかけないようにする
・枕はやわらかめにして、ゆったりと頭を沈めできるだけ頭を低くする
・マウスピースなどで歯と歯の間に1ミリほど隙間が開いた状態に保つ

要は、安定した呼吸で眠ることです。心配事やストレスを心にとどめないようにして、寝心地の良い環境でゆっくりと休むことが歯ぎしりやくいしばりを防ぐことになるのです。

マウスピースは歯科医院で作ることができます。もし気になられる方がいたら、ぜひご相談ください!

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