歯のマメ知識
2021年1月14日
パルスオキシメーターについて
「パルスオキシメーター」という医療機器をご存知でしょうか?
当院でも、受診された患者さんに血圧、脈拍と供にこの機器を使用して血中酸素飽和度を測定し体調確認をさせていただいています
「これ何のためにするの?」という疑問にお応えすべく、これから解説していきたいと思います
血液中には酸素を身体中に運搬するヘモグロビンという色素があり、血中酸素飽和濃度とは「ヘモグロビンの何%が酸素と結合しているのか?」を示す指標です
医学用語ではSPO2と記されます
健康成人の正常値は96~99%ですが、喫煙者、高齢者、肥満者等では約2~5%低下します
間質性肺炎、気管支喘息では病状が悪化すると90%を下回り呼吸不全に陥ることがあります
ちなみに私は自分で極限まで息を止めてやっと93%まで下がりましたが死ぬほど辛いです
簡単に言うと「ちゃんと呼吸器系が機能し体の隅々まで酸素が行き渡っているか」ということを調べている訳です
コロナ肺炎ではSPO2が70~80%!!のような信じられない数値で重度の低酸素血症の状態にもかかわらず無症状で軽症と診断され自宅待機中に突如重症化しお亡くなりになるケースが報告されています(喘息のようにヒュ~ヒュ~ゼイゼイ音は出ないのが特徴)
もし、ご自宅で体温のみならずSPO2が測定出来ていたら待機させられるままでなく、死に至るという事も回避できたかもしれません
ただし、前述したように基礎疾患をお持ちの方など、患者さんによって普段の正常値が異なります
今は通販や家電量販店でも安価で購入可能ですので。これからの時代、毎日の検温、血圧、脈拍に加えSPO2も日常的に計測して自分のベースラインを把握し今後のコロナ感染対策に備えていくことが必要ではないでしょうか
ちなみに、この機器が開発される前は採血しなくてはなりませんでしたが、日本のある会社が現在の簡単に測定できる機器の開発に成功し世界中に広まりました
残念ながら開発者の方はコロナ第一波渦中にコロナ感染によりお亡くなりになったそうです
ご冥福をお祈りいたします
月別アーカイブ
- 2021年1月 (2)
- 2020年12月 (1)
- 2020年11月 (1)
- 2020年10月 (1)
- 2020年9月 (2)
- 2020年7月 (2)
- 2019年11月 (2)
- 2019年9月 (1)
- 2019年8月 (1)
- 2019年7月 (2)
- 2019年6月 (1)
- 2019年5月 (1)
- 2019年4月 (1)
- 2019年3月 (2)
- 2019年2月 (1)
- 2019年1月 (2)
- 2018年12月 (1)
- 2018年10月 (2)
- 2018年9月 (1)
- 2018年8月 (2)
- 2018年7月 (1)
- 2018年6月 (2)
- 2018年5月 (2)
- 2018年4月 (2)
- 2018年3月 (1)
- 2018年2月 (2)
- 2018年1月 (1)
- 2017年12月 (2)
- 2017年11月 (1)
- 2017年10月 (3)
- 2017年9月 (2)
- 2017年8月 (2)
- 2017年7月 (2)
- 2017年6月 (2)
- 2017年5月 (2)
- 2017年4月 (5)
- 2017年2月 (3)
- 2017年1月 (2)
- 2016年12月 (3)
- 2016年11月 (1)
- 2016年10月 (4)
- 2016年9月 (1)
- 2016年8月 (3)
- 2015年5月 (1)
- 2015年4月 (2)
- 2014年12月 (2)
- 2014年10月 (3)
- 2014年9月 (2)
- 2014年8月 (2)
- 2014年7月 (2)
- 2014年6月 (2)
- 2014年5月 (3)
- 2014年4月 (2)
- 2014年3月 (4)
- 2014年2月 (3)
- 2014年1月 (4)
- 2013年12月 (4)
- 2013年11月 (4)