歯のマメ知識
2023年5月19日
歌で楽しく健康に!
お年寄りの筋力の低下や食欲不振などのいわゆる「フレイル」と呼ばれる状態の予防が近年重要視されています。
フレイルになる前には口の機能(噛む、飲む、声を出すなど)がまず先に低下すること(=オーラルフレイル)が報告されたおり、ここを向上させることが全身のフレイル防止に直結しています。
現状では、「風船を膨らませる」、「あいうべ体操」などを当院でも提案していますが、毎日それが実行されているかといえば疑問です。
ドライマウス研究会代表を務める斎藤一郎先生は、口の機能の維持改善の一つに歌唱が効果的と唱えています。その理由として①唾液分泌量が増加する②口の周囲の筋肉、噛む力、飲み込む力が向上する③低栄養状態の解消④ストレスの軽減などが挙げられ、基本的には道具も費用もかからず続けやすい利点がある。カラオケやコーラスなどのコミュニティに参加することで孤立や孤独の解消につながる一方で人づきあいが苦手な人でも歌唱は1人で取り組めるため継続実施のハードルが低い。
齋藤先生の学術論文によれば、週4回、カラオケで1回につき3曲歌えば唾液の量は増え、5曲以上なら口の周りの筋力と噛む力、飲み込む力は向上するといった結果が明らかになっている。
これをふまえ、私も毎日の車通勤の片道20分、大声で4,5曲歌ってみたところ、本当に唾液がたくさん出ている実感を得ました。患者さんにも楽しく続けられる方法として自信をもっておすすめしてその効果を期待しています。
余談ですが、いざ歌うとなると歌詞を憶えているのはかつての80年代アイドルや歌謡曲しかなく、自分のレパートリーの少なさに苦笑しつつ運転する毎日...
これから新曲も覚えよう!
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